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繊維質を含有する被削材用の回転切削工具(スクラッチ)

特許製品開発秘話 | 2021.05.21

名称:繊維質を含有する被削材用の回転切削工具(スクラッチ)

特許番号:第6132210号

登録日:平成29年4月28日

 

どのような特許か

ダイヤカッター切れ刃スクイ面に多数の細い溝を成形しなおかつ、溝位置を交互刃で位相をズラシした回転工具。

<効果>

加工面の塗料付着強度低下を抑制することを目的とし、窯業系サイディングボードのストライプ加工において、従来8,000枚加工のところ、24,000枚まで塗料付着強度が維持することが可能となった。

開発理由・経緯など

窯業系サイディングボード・メーカー様から加工面の塗料の付着強度が低下するとのご相談を頂き材料調査した処、加工面に黒化が発生しており顕微鏡、SEM分析の結果、黒化の原因はケイ素成分が切削熱で非晶質のガラス膜を生成し塗布前処理のシーラー液が材料内に浸透出来ないことが根底にあると仮説を立て、切削温度を低下させる目的で刃型改良、加工条件に取り組みましたが、ダイヤ摩耗進行により切削熱は上昇するため根本的な解決は出来なかった。そこで摩耗を分散する方法として1枚目の切れ刃のスクイ面上に細いスリット溝を一定間隔で成形し、2枚目の切れ刃ではスリット溝位置の位相を変え交互刃カッターを製作し、お客様の生産ラインでトライアルして頂き、ストライプ溝(長手方向3,030m)加工において従来ダイヤ工具と比較し3倍のライフが達成されました。

苦労したこと(秘話)

窯業系サイディングボード材の保水率により黒化の様相が変化したり、また、極薄の非晶質ガラス膜が生成した材料を天日で数日置くとガラス膜に微細なクラックが無数に発生しシーラー液が染み込み易くなる傾向が見られたものの、確実に塗料付着強度改善効果が確認された本カッターを採用頂き、安定生産に寄与することが出来たことに大変満足しております。

 

特許取得後の実績など

同様の加工工程をお持ちのお客様に一度お確かめ頂きたいダイヤ工具ですが、加工物の添加材により変化することも考えられますので、その際にはご相談頂ければと思います。

 

 
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